昭和の上司が言うことにゃ③

中途入社足掛け6年目のGGです。担当はよろず相談窓口。

昭和の上司の名言(でもないが)を令和的視点で再評価するシリーズ③

❝ありがたいなら、めだかはくじらか❞

「つまんねーな」と言わずにお付き合いください

今回は、直属の上司ではなく、斜め上の先輩の話。

「ダジャレ(駄洒落)」とは「下手なシャレ」の意味になるので「上手いダジャレですね」と言うと、「言葉の使い方、間違っているよ」と指摘されます。

「ありがとうございます」と言えば「ありがたいなら、メダカはクジラか」、「あり(蟻)がとう(10歳)ならいもむしゃはたち(20歳)」。「申し訳ありません」 と言えば「申し訳有馬温泉だな」。「そいつは言わぬが花の吉野山」「当たって砕けろ、磯の波(平)」・・・書き出すとなんだかね。

相対化・メタ認知の視点をもたらしてくれた存在

人がまじめに仕事をしていたり、上司に叱られていると、通りがけにタイミングよくからかってくる先輩。「お前なあ、大した仕事してないんだから、そんなに一生懸命やってると身体持たないぞ」「ハンドルには遊びが必要だ、自動車学校で習っただろう」となって、「仕事終わったか? 今日できることは明日やれ!飲みに行こう!小さくおごるが、大きく割り勘だ。」となる。

決まって翌朝「あの仕事、もう課長に出したか?」(ええっ!昨日一緒に呑んでましたよね!!。これは、お約束の会話)

一瞬でその場の空気感を変える第三のリーダー

シャレだけ並べてみると、「???」な感じだが、チーム活動が停滞し、閉塞感に包まれているとき、メンバーに活気を取り戻すきっかけを作れる存在。民話や神話のいたずらもの、秩序の破壊者であり創造者の役割も担う「トリックスター」。

高橋潔(立命館大学)「ゼロから考えるリーダーシップ(東洋経済2021)」(p107)には「チームが閉塞感に包まれて活動が停滞しているときに、面白いことを言ったり、誰もが思いつかない画期的なアイディアを出すことができる「イメージリーダー」として紹介されています。

同書によれば、元ラグビー日本代表監督平尾誠二氏の言葉「チームには三人のリーダーが必要である」を紹介し、それはチームのエース「ゲームリーダー」、キャプテンシーを発揮する「チームリーダー」に加えて、3人目の存在が「イメージリーダー」であるとしています。

さらに、高橋教授は、チームメンバーや後輩を育てることが得意な「ドリルリーダー」を加えます。

https://ktakahas.wixsite.com/ktakahas

高橋潔氏(立命館大学教授・神戸大学大学院名誉教授) 専攻は組織行動論と産業心理。。

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